無線LANでWPA-PSK(TKIP)を使っていると、DHCPでIP取得に失敗することがあります。
以下、下記URLから一部翻訳しました。
http://www.dslreports.com/forum/remark,13640889
障害の例
- クライアントPC側でIPアドレスが取得できていないか、APIPA 169.254アドレスが割り当てられてしまうために、制限された接続の警告が繰り返される。
- 手動でIPアドレスを設定すると、クライアントPCでは接続されていると表示されるが、数風で通信が切れる
- 保存済みの無線LANアクセスポイントの設定で、接続を拒否される
- イベントビューワーで、ログにDHCPやTCP/IPが何度も記録されるが、再起動しても問題が解決されない。
最初に試すこと
- 無線LAN機器で接続したいクライアントPCを再起動する
- SSIDブロードキャストを隠す設定を解除する
- 無線LANを高速化するメーカー独自機能を利用している場合は、その機能を停止する
- クライアントPCの無線プロファイルを一旦削除して新たに作り直す
詳細手順
- 無線LAN機器でSSIDを以前に利用したことが無いものに変更する
- 無線LAN機器の電源を切り、その時刻を記録する
- クライアントPC側で保存された無線プロファイルを全て削除する
- クライアントPCを再起動する
- 無線LAN機器の電源を切ってから65分以上たった後、
- クライアントPCから新しく作ったSSIDで接続する
- クライアントPCを65分以上、無線LANで接続したままにする。
この間に2回短時間の再接続が起きることがある。
その間、無線LAN機器は再起動してはいけない。
- クライアントPCを再起動する。(スリープ・ハイバーネート・強制電源切断をしてはいけない)
ハードウェア・ソフトウェアによっては、ステップ5は省略しても成功することがあります。
クライアントPCが1,2台であればステップ5を省いて試し、うまくいかない場合は時間を置いてから全手順を実行してもよいでしょう。
備考
- WPA-PSKは鍵交換の暗号・認証メソッドです。一定の時間・順序で正しい鍵がクライアントとアクセスポイント間で交換されなければなりません。
- もしこの鍵交換が完了しないと、このプロセスは通信を中断して終了します。クライアントとアクセスポイントの両方で、このチェックが実行されます。クライアントとアクセスポイントのいずれか(または両方)で問題が発生する可能性があります。
- この通信中断がDHCPの失敗原因となる可能性があります。
- この問題は、WPA-PSKまたは802.1xを使うように設定されていない無線LAN機器にも影響を与える可能性があります。WEPまたは暗号化なしで上記問題が発生する場合は、同様の手順で解決を試みてください。