FullCalendarを使う

最近、弊社製品ODINに機能アップデートがあり、配送予定をカレンダーで管理できるという機能が追加されました。
ここで使われている FullCalendar について、どのようなことができて、どのように使うのか紹介します。

できるもの

カレンダー上に予定を表示します。
日付欄や予定がクリックされたときには、FullCalendar独自のイベントが発生し、その予定に関連した処理をさせることができます。

カレンダーの表示

<div id=”calendar”>にカレンダーを描画するという処理を行っています。

<div id="calendar"></div>

<link rel="stylesheet" href="https://cdn.jsdelivr.net/npm/fullcalendar@5.5.0/main.min.css">
<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/fullcalendar@5.5.0/main.min.js"></script>
<script type="text/javascript">

    document.addEventListener('DOMContentLoaded', function () {

        let calendarEl = document.getElementById('calendar');
        let calendar = new FullCalendar.Calendar(calendarEl, {
            initialView: 'dayGridMonth'
        });

        calendar.render();

    });

</script>

FullCalendarでは予定の表示方法が複数提供されていて、1つ1つの表示方法を「view」としています。
initialViewに「dayDridMonth」というviewを指定することで下のような見た目になります。

予定の表示とコールバック関数の設定

let calendar = new FullCalendar.Calendar(calendarEl, {

        initialView: 'dayGridMonth',

        events: [
           {
                title: '予定1',
                start: '2021-09-15 10:00:00',
                end: '2021-09-15 12:00:00',
           },
           {
               title: '予定2',
               start: '2021-09-17 21:00:00',
               end: '2021-09-18 02:00:00'
           },
           {
               title: '予定3',
               start: '2021-09-20',
               allDay: true
           }
       ],

       dateClick: function (jsEvent) {
           alert('日付がクリックされました。\n' + jsEvent.dateStr);
       },

       eventClick: function (jsEvent) {
           alert(jsEvent.event.title+'がクリックされました。\n' + jsEvent.event.startStr);
       }
});
日付のクリック
予定のクリック

このクリックイベントを使えば、ユーザーに予定を登録・編集させることができます。

また、今回は「events」オプションに直接予定を記入していますが、JSONを返すスクリプトのURLを指定することでも、予定を設定できます。

document.addEventListener('DOMContentLoaded', function () {

   let calendarEl = document.getElementById('calendar')
   let calendar = new FullCalendar.Calendar(calendarEl, {

       initialView: 'dayGridMonth',

       events: '/getEvents.php',

       dateClick: function (jsEvent) {
            alert('日付がクリックされました。\n' + jsEvent.dateStr);
       },

       eventClick: function (jsEvent) {
           alert(jsEvent.event.title+'がクリックされました。\n' + jsEvent.event.startStr);
       }

});

Lambda 不要なAMIを定期削除する

開発中、テスト用の環境にデプロイするたびにAMIを自動取得していたら、不要なAMIが山のようになってしまったので掃除をする。

以前作成したこちらの記事のLambdaを元に、不要なAMIを定期的に削除するようにしてみます。
Lambda 不要なAMIとスナップショットをまとめて削除する

従来の方法(手動実行用)

元のLambda関数では下記のように、削除対象のAMIを手打ちして、eventから取得していました。

{
    "delete_amis": [
        "ami-0123456789abcdef1",
        "ami-0123456789abcdef2",
        "ami-0123456789abcdef3"
    ]
}
def lambda_handler(event, context):
    delete_amis = event['delete_amis']
    print(delete_amis)

    for delete_ami in delete_amis:
        # Delete AMI.
        unregister_ami(delete_ami)
    
        # Delete Snapshots.
        delete_related_snapshots(delete_ami)
    
    return

今回の方法(自動実行用)

  1. 現在所有しているAMIの一覧から、適当なフィルターをかけつつ一部を取得します。
    • Filtersを指定しなかったり、Filters=[{'Name': 'name', 'Values': ['*']}]のように全指定すると、describe_images()からのレスポンスが非常に遅くなるので注意。
  2. AMIの作成日部分を取得して、一週間以上古いものというざっくり基準で削除対象のリストに放り込みます。
    (リスト内包表記となぜか実行時間が変わらなかったので、可読性がヤバいことになるのを避けるためにappendで書いています)
  3. 削除対象となったAMI-IDのリストを元に、以前作成したAMI+Snapshotの削除処理を実行します。
def get_old_ami():
    # Describe target AMIs.
    try:
        response = ec2.describe_images(
            Filters=[{'Name': 'name', 'Values': ['delete-sample*']}]
        )
        if response.get('ResponseMetadata', {}).get('HTTPStatusCode', -1) != 200:
            raise('# Cannot describe images!')
        images = response.get('Images')
        print('# All delete-sample images:', len(images))
    except ClientError as e:
        print(e.response['Error']['Code'])
        print(e.response['Error']['Message'])
        logging.error("# Describe images error: %s", e)
        return
    
    seven_days = 604800
    old_images = []
    epoc_now = int(time.time())
    print('# epoc now:', epoc_now)
    
    # Those older than 7 days are subject to deletion.
    for image in images:
        creation_date = image.get('CreationDate')
        datetime = dt.strptime(creation_date, "%Y-%m-%dT%H:%M:%S.000Z")
        epoc_datetime = int(dt.timestamp(datetime))

        if epoc_now - epoc_datetime > seven_days:
            old_images.append(image.get('ImageId'))

    return old_images
def lambda_handler(event, context):
    # Get the AMI to be deleted.
    delete_amis = get_old_ami()
    print('# Target AMIs:', len(delete_amis))
    print(delete_amis)

    for delete_ami in delete_amis:
        # Delete AMI.
        unregister_ami(delete_ami)
    
        # Delete Snapshots.
        delete_related_snapshots(delete_ami)
    
    return

定期実行

トリガーにEventBridgeを指定し、cron式でスケジュールを設定しました。
JSTで「火~土 AM00:00」に実行したい場合、下記のように指定します。

cron(0 15 ? * MON-FRI *)

Kusanagiセットアップ

EC2でKusanagiを実行するにあたって変更等を行った箇所 早いと噂のKusanagiを検証用にインスタンスを作成したので、その備忘録

前提kusanagiAMIでのインスタンスの起動が出来ており、SSH接続できる状態

  1. 管理者権限で実行
    • sudo su -

  1. Kusanagiをセットアップ
    • セットアップに関しては、公式からわかりやすい手順が記載されている。 こちらを参照

  1. Kusanagiをプロビジョニング
    • これに関しても、公式からわかりやすい記事が用意されているので
      こちらを参照
    • ※プロビジョニングをやり直したい時は、下記コマンドで削除して再試行すればOK
      • kusanagi remove -y [プロファイル名]

  1. phpiniを変更(アップロード最大容量をUP)
    • /etc/php7.d/php.iniにある下記2つの設定を変更
      • post_max_size = 16M
      • upload_max_filesize = 16M
    • 設定の変更をkusanagiに読み込ませる
      • kusanagi php7

  1. All-in-One WP Migration プラグインを入れる
    • ブラウザでWP管理画面にアクセスして、プラグインを導入
    • ※FTPを選択して、kusanagiパスワードを入力する
    • ※このままでは、ファイルサイズが大きかったりするとファイルをアップロードできない可能性が高い

  1. NginxのPOST許容サイズを変更
    • 下記2つのファイルを変更する
      • /etc/nginx/conf.d/[プロファイル名]_http.conf
      • /etc/nginx/conf.d/[プロファイル名]_ssl.conf
    • 変更内容
      • client_max_body_size = 200M
    • Nginxを再起動
      • systemctl restart nginx

  1. ディレクトリの所有者を変更
    • chown -R httpd:www wp-content/plugins/all-in-one-wp-migration/storage
    • chown -R httpd:www wp-content/ai1wm-backups

  1. All-in-One WP Migrationでバックアップファイルをアップロードして完成
    • ファイルサイズが大きいと、時間がかかったりします….

  1. まとめ
    • 少しやることが多いけど、All-in-One WP Migrationのおかげでかなり楽に移行できる。
    • 画像たっぷりのサイトは、Kusanagiに移行してもあまり意味が無いかも…

  1. 参考サイト

初めて、MarkDown形式で投稿してみました✨

Lambdaでレイヤーを追加する方法


Lambdaって便利ですよね…AWSを利用していて何か便利にしたい!と思ったときに必ずと言っていいほどに活躍してくれています。そんなLambda関数をもっと便利に使うために、「レイヤー」と呼ばれる機能があります。


1.レイヤーとは

公式ドキュメントでは、こんなことが書かれています。


Lambdaレイヤーは、追加のコードまたはデータを含むことができる .zip ファイルアーカイブです。レイヤーには、ライブラリ、 カスタムランタイム 、データ、または設定ファイルを含めることができます。レイヤーを使用すると、コードの共有と責任の分離を促進し、ビジネスロジックの記述をより迅速に繰り返すことができます。
レイヤーは、 .zip ファイルアーカイブとしてデプロイされた Lambda関数でのみ使用できます。コンテナイメージとして定義された関数では、コンテナイメージの作成時に、優先ランタイムとすべてのコード依存関係をパッケージ化します。詳細については、AWS コンピューティングブログの「コンテナイメージの Lambda レイヤーと拡張機能の使用

」を参照してください。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/lambda/latest/dg/configuration-layers.html

ざっくりとまとめると、pipなどのライブラリをLambda関数間で共有できたりします。
レイヤーを使う前は、個々の関数で必要なライブラリをpipして、それをひとまとめにしてzipでアップロードしていました。
ですが、このレイヤーを利用することで、あの関数で使ったライブラリが便利だからこっちでも使いたい!となっても、その関数にレイヤーを追加するだけで利用できるようになります。


2.レイヤー追加

1.左横のメニューから「レイヤー」を選択

2.右上の「レイヤーの追加」を選択

3.名前と説明を記入してzipファイルをアップロード、ランタイムを選択し右下の「作成」をクリック

この時に気を付けたいのが、「ファイル名」です。pipしたライブラリ群をzipします。そしてそのファイル名は、「python.zip」としてください。そうしないとレイヤーを追加できても関数で、うまく動作しません。

4.完成!


3.最後に

これで、一つの関数でしか使えなかったpipも、他の関数でも利用できるようになりました。

最後にもう一度だけ、「アップロードするzipファイルの名前は、python.zipにしましょう」

Firebase javascript でやる初めの一歩 Windows10

私はFirebaseをアプリへのPush通知では使ったことはあるけれども、Webの方では使ったことはないので、ちょっとやってみたという感じです。

環境はWindows10です。

早い話が、下記の動画を見ればすぐわかります(笑)。

全部英語ですが、まぁソースコード見てると大体わかりますし、どうしても英語聞きたいときは0.5倍ぐらいで聞くとなんとか聞けたりします。

わかりにくいところだけ補足します。

①apikeyとかなんなのかわからない。

const firebaseConfig = {
    apiKey:これ
};

ですよね~。

これは、Firebaseの方で先にアカウントを作っておいて、「アプリを登録」ということをする必要があります。

下記のFirebaseのサイトにアクセスして、プロジェクトを作ります。

https://console.firebase.google.com/u/0/?hl=ja

その後、作ったプロジェクトに「アプリを追加」します。

Firebaseの画面 左上の「プロジェクトの概要」をクリックするとこれになります。

アプリを</>というマークがJavascriptですので、Javascriptで登録します。

すると、このapiKeyとかprojectIdとかをコピペすればすむ画面が出てきます。

②ブラウザから動作させてみる

動画の通り、index.jsとindex.htmlを作ります。

import { initializeApp } from 'https://www.gstatic.com/firebasejs/9.0.0/firebase-app.js';
import { getAnalytics } from 'https://www.gstatic.com/firebasejs/9.0.0/firebase-analytics.js';;

// TODO: Add SDKs for Firebase products that you want to use
// https://firebase.google.com/docs/web/setup#available-libraries

// Your web app's Firebase configuration
// For Firebase JS SDK v7.20.0 and later, measurementId is optional

const firebaseConfig = {
    apiKey: "置き換えてね",
    authDomain: "置き換えてね",
    projectId: "置き換えてね",
    storageBucket: "置き換えてね",
    messagingSenderId: "置き換えてね",
    appId: "置き換えてね",
    measurementId: "置き換えてね"
};

// Initialize Firebase
const app = initializeApp(firebaseConfig);
const analytics = getAnalytics(app);
console.log(analytics);
console.log("にゃー");
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>Title</title>
    <script type="module" src="index.js"></script>
</head>
<body>
ウキー
</body>
</html>

動画内では

serve

というコマンドがさらっと使われております。

これ、Node.jsのコマンドなんですね。事前に

$ npm install -g serve

とやって、serveをnpmでインストールしておきます。

(この動画の冒頭でもnpm使っているので、npmが入っていないということはないと思いますが、npmが入っていなければnpmを先に入れましょう。)

はい、それではindex.jsとindex.htmlがおいてあるディレクトリ(ここではC:\study\firebase)で

serve src

とやります。

http://localhost:5000/

へアクセスします。

ちゃんとブラウザのコンソールにAnalyticsのオブジェクトが表示されましたね。